過度なアピールはマイナス評価に直結する

ガクチカに自信のある人こそ要注意!

面接では自己PR、志望動機、学生時代に力を入れたこと(通称ガクチカ)、逆質問を準備して臨みますが、その中でもガクチカは実際の体験ベースで話すことができるため、熱量を持って話しやすい話題となります。

ガクチカは自信の功績や技術的能力の一番のアピールポイントとなるため、面接官にしっかりと伝えたい内容ですが、就活生が伝えたい内容と面接官が求めている内容には乖離が発生する可能性があります。次のポイントを抑えて面接に臨みましょう!

ガクチカを話す際のポイント

  • 能力や技術力、実績をアピールしすぎない
  • 結論ファーストは必須
  • 入社後にどう活かせるのかを説明する

■能力や技術力、実績をアピールしすぎない
自身の体験を通して得た実績は大きなアピールポイントであることは間違いありません。
しかし、面接官が求めているものは実績ではなく、その物事に対し「どう取り組んできたのか」という背景です。
自信を持ってアピールしやすい話題となりますが、相手が求めている本質を見抜くことが非常に重要となります。

また、自身の実績に対して過信は禁物です!
面接官は毎年数多くの就活生と接しています。就活生の数だけエピソードトークを聞いており、他の就活生が同様のアピールをしているケースも考えられます。
実績に比重を置いたトークをしてしまうと、更なる実績を積んでいる就活生と実績ベースでの比較をされることとなります。
「自身よりも良い実績を積んでいる就活生がたくさん存在する」という気持ちを持ち、「どう取り組んできたのか」に重きを置いてアピールできるよう入念な準備を行いましょう。

■結論ファーストは必須
結論ファーストは、面接官の注意を引き、主旨を明確にするために不可欠です。
特に、「学生時代に力を入れたこと」をテーマにする場合、最初にその重要性や影響を強調することで、読者はその経験がどのように価値あるものであるかをすぐに理解できます。
例えば、リーダーシップ、チームワーク、学業の成功、趣味やスポーツへの情熱など、具体的な経験を冒頭で紹介し、それがどのように個人の成長やキャリアに影響を与えたかを述べることが効果的です。
これにより、面接官はその経験が持つ深い意味や教訓を理解するための基盤を持つことができます。
また、結論ファーストのアプローチは、重要なポイントを強調するのにも大いに役立ちます。
自身のアピールポイントに繋がる内容を最初に簡潔に伝えましょう。

入社後にどう活かせるのかを説明する
「学生時代に力を入れたこと」を入社後にどう活かしていくかは、キャリア形成において非常に重要です。
学生時代に磨かれたスキルや経験は、仕事の世界での成功の基盤を作ります。
たとえば、学生時代にリーダーシップを発揮した経験は、チーム管理やプロジェクトのリードに直接役立ちます。
また、学業での専門知識は業務の専門性を高め、新たなアイデアやソリューションを提供する際の基盤となります。
さらに、部活動やボランティア活動などで培ったコミュニケーション能力やチームワークは、職場の人間関係構築や協力的な環境作りに貢献します。
重要なのは、これらの経験を自己理解とキャリア目標に結びつけ、入社後のポジションやキャリアパスで積極的に活用することです。

上述の通り、ガクチカはあくまでも「学生時代に力を入れたこと」に過ぎず、経験の多い社会人と比較すると大した成果ではないことがほとんどとなります。
面接官はその経験が会社にとってどういった影響を及ぼすのかというところに重きを置いています。
経営理念、ミッション、バリューに掲げているものに対して結びつけた内容を話すことができれば面接官の理解を更に深めることが可能です。

まとめ