三井住友銀行
デジタル戦略部
Oda Kazuyoshi
[2017年 入行]
理学部物理系卒。大学時代は研究の傍らオーケストラのサークル活動に熱中。
金融(銀行・証券・保険)・総合商社・コンサルティング業界などを志望。モノではなく、自身のヒトの力で勝負ができる仕事に就きたかった。
主に法人営業を担当。銀行とお客さまの接点の場で現場経験を積む。
デジタル戦略部に異動。法人のお客さま向けの新規事業・サービス企画を担当。
1か月の新人研修後、支店研修を経て、法人営業部に配属されました。研修では、銀行業務自体がそもそもどういったものかわからない手探りの状況下で、社会人としての心構えや、銀行員としての基本的なスキルを学ぶことができました。
入社から9か月ほど経ち、法人営業部へ異動しました。はじめは業績が芳しくないお客さまに対して現状から抜け出すための支援業務を担当。その5か月後に先輩の担当先を引継ぎ、本格的な法人営業も担当し始めました。ちょうど新型コロナウイルスが流行しはじめ、私のお客さまも影響を受けていました。例えば、ホテルを運営しているお客さまの経営が困難に直面した際は、若手ながら経営改善のコンサルティングに携わる機会を頂き、大きな成長につながりました。
苦しい状況でも、お客さまのために何ができるかをとにかく考え、銀行が持つ情報の提供や、事業のサポートなど、様々なご提案を続けました。そういった動きを続けていると、お客さまの事業が回復することもあり、当時の私の提案に対して感謝していただくこともありました。自分の仕事の成果が「感謝」という形で返ってきたときの喜びは、何物にも代えがたいものでした。
当初は金融プロダクトを扱う部署に興味がありましたが、法人営業を経験するうちに、SMBCにはもっとできることがあるはずと多くの可能性を感じるようになりました。お客さまとSMBCの信頼関係や、SMBCがもつ多くの情報・リソースをいかして、世の中の課題を解決するような仕組み・サービスづくりができないかと思うようになりました。
そこで、キャリアについて上司に相談した際に、自分の希望を実現するにはデジタル戦略部が適しているとアドバイスをいただき、異動希望していたところ、現部署への異動が実現しました。SMBCではキャリアについて上司が積極的に相談に乗ってくれますし、ジョブエントリーという公募制度もありますので、自律的にキャリアを形成できる会社だと思います。たくさんの部署があるので、仕事内容や環境を含めてわからないことがたくさんありますが、SMBCジョブフォーラムという社内の合同説明会のようなもので様々な部の話を聞ける機会もありますので、安心感がありました。
現在は、デジタル戦略部で法人のお客さま向けの新規事業・サービス企画を担当しています。決済などの伝統的な金融ビジネス領域にとどまらず、あらゆる領域でお客さま向けの新規ビジネス創出を目指しています。
銀行は、かつては融資などのお金にまつわる部分を起点としてお客さまに金融サービスを提供することが主な役割でした。今もそこを核とすることは変わっていませんが、経営課題・ニーズが複雑化していく中で、金融サービスのみの提供では真にお客さまをご支援しきれないことも出てきています。
その中で、デジタルを起点に金融・非金融を問わずあらゆる領域でお客さまへ届くソリューションを作りあげるのがデジタル戦略部の役割といえます。実際に私が関わっている案件として、脱炭素の実現に向けて企業がCO₂排出量を算定・削減する際に利用するクラウドサービスや、マーケティングを行う際に必要な分析として携帯のGPSデータを用いた人流分析を提供するサービスがあります。どちらも、脱炭素・データ利活用といった昨今のトレンドを踏まえつつ、お客さまが必要とするサービスを作り上げていくことがポイントです。
新規ビジネスは0から1を作り出す必要があり、自由度が高くとてもレベルの高いミッションです。だからこそ、「誰よりも考え抜いてサービスを作る」ことに大きなやりがいを感じています。未来のSMBCの事業の核となるものを作れていることを実感でき、この業務に携われることを誇りに思っています。
理系の学生は、大学院に進学し研究職に就く人も多いと思います。しかし私はオーケストラでの経験などを通じ、人との交流から何かを作り上げることに魅力を感じて文系就職を志すようになりました。オーケストラでは、たくさんの人が様々なバックグラウンドや思いを持ちながら演奏を作っていきます。同じ楽器であっても、演奏者や楽団によって奏でられる音や聴衆への伝わり方は多種多様です。そのような背景から、モノよりも、自分というヒトで勝負ができる文系就職を選択しました。
中でも金融業界を選んだのは、幅広い業界・お客さまと接点を持つことができ、ヒトを武器にして課題を解決できると思ったからです。特にSMBCは若手のうちから挑戦でき、裁量権をもって自分のやりたいことを実現できる風土があるところに惹かれ、入社を決めました。就活の際、多くのメガバンクの方からお話を伺いましたが、SMBCの社員は自身のやりたいことが明確でありキャリアビジョンも豊かで、そこに共感して私もSMBCに行きたいと思うようになりました。就活全般についてもSMBCにはとても手厚くサポートをしてもらい、社風や業務について詳しく知った上で入社できました。SMBCでは就活生1名に対し、行員が1~2名で就活の相談に乗るイベントがあり、よい機会となりました。
銀行業界の未来をイメージしにくいという声もありますが、私は銀行業界に限りない可能性を感じています。特にSMBCは国内外でお客さまにとってかけがえのないパートナーとしての信頼を得続けおり、金融領域はもちろんのこと、非金融領域についても新しいことにどんどん挑戦していくことで、さらなる進化を続けています。またSMBCは自分が望めばどんなことにでも挑戦させてもらえる場所です。だからこそ、社員ひとりひとりが成長し、それが会社の発展にもつながっているのだと感じます。かつての銀行は「お金を貸す会社」というイメージが強かったかもしれませんが、現在は世界規模で、金融の枠を超えて価値を創造しています。「SMBCは単なる銀行ではない」といわれる時代はすぐそこだと思っています。ぜひインターンや就活イベントに参加して、銀行の無限の可能性を体感してください。