大手企業の就活開始から3カ月が経過しました。21卒の慶應生の中には、4月ないしは5月に就職活動をはじめたり、まだ何もしてない学生もいるのではないでしょうか?
しかし、就職活動で成功を収める慶應生はこの時期から就職活動を始める学生がほとんどです。そこで今回は、就活を成功させるために知るべきポイントを特集していきます。
トップ企業、トップ就活生とは何か

慶應義塾大学に在学されている学生の中には、なんとなく自分は日本で名だたる総合商社やディベロッパーに就職できると考えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか?
しかし、慶應義塾大学の公表している2018年卒の学生の就職先を見てみてください。
今回は慶應義塾大学生の中で志望者が多いと感じた総合商社についてみていきましょう。
このデータを見ると、大手総合商社に就職する学生の数は全ての商社を合わせて、150人です。慶應義塾大学の学生の総数は約33,000人です。
つまり、一学年あたり8000人となります。この中の2割が総合商社を受けたとして、1600人が受ける事となります。とすれば、慶應生の10人に一人しか総合商社に受からないのが実態です。
「売り手市場」といえども人気企業は依然として狭き門

続いて、日本全体の「倍率」についてみていきましょう。2019年4月現在の就職市場での全体の求人倍率は1.83倍(※1)であり、就職者が会社を選べる状況にありますが、これは中小企業等を全て含めたものです。
(※1)出典:日本経済新聞「20年新卒求人倍率1.83倍 8年ぶり低下も依然高水準」
しかし、多くの慶應生が就職先として考える人気企業の求人倍率は依然として3倍程度と言われています。
そんな激しい競争のなかでどのように就職活動は変化しているのかをみていきましょう。
年々加速する「就活の早期化」。19卒は8割が6月までに内定

2018年10月に日本経済団体連合会(経団連)が2021年卒を対象とした「就活ルールの廃止」を発表しました(※3)。
(※3)参考:日本経済新聞「就活面接3月解禁検討 経団連、21年入社から前倒し」
もともと形骸化していた「3月説明会、6月面接&内定解禁」のルールが正式になくなり、日本の新卒就活市場はさらに就活の早期化が加速すると予想されています。
ワンキャリアにおいてトップ就活生(内定先の就職倍率が高い企業から内定をいただいた方)の2019年卒が内定を獲得した時期について、トップ就活生約1,600人分のデータを集計し分析したものがありました。
この結果には学部3年生の間に34%、つまり3人に1人が「3年生の間に内定を所持している状態である」と記述されています。
さらに、内定解禁時期とされていた6月まで対象を広げると、その数字はなんと77%に上ります。企業の採用枠は始まるはるか前に埋まってしまっている可能性があります。
形骸化した「6月面接&内定解禁」

何故、多くの企業がこのルールを守らないのでしょうか?これは、外資系企業やベンチャー企業等の経団連のルールに縛られない採用活動の活発化がその背景としてあるみたいです。
早期(3年生の8月頃)から外資系企業やベンチャー企業が優秀な学生に内定を出し、その後、就職活動を続けないようにします。その結果、律儀に就活解禁ルールを守る日系大手企業は、早くから就職に対する高い意識を持つ学生にアプローチできなくなります。
これを嫌う日系大手企業はサマーインターン等を通じて、学生に対して早くからアプローチを取る様になりました。
(参考:https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/economic_confe/list/CK2018090502100004.html)
インターンや少人数セミナーを事実上の選考と捉えると、就職活動は3年の夏から始まっていると言っても過言ではありません。
このことから、先ほど冒頭で述べた2019年卒の内定率の高さは、「就活生が早くから就活を始めている」ことに加え、「多くの企業が早期から採用活動を始めている」ことを表していると言えます。
今後の就活生は早め早めの準備をしないと相当なハンデとなってしまうことが予想されます。
トップ内定者の4割が「6月までに」就活を開始している現実
内定を獲得できる人と、そうでない人。この差はどこから生まれるのでしょうか?
ワンキャリアの実施した調査によれば、2019年卒のトップ就活生の動きを見てみると、38%を「6月までに開始」が占めています。加えて、月ごとにみると「6月に開始した」就活生が最も多く、24%を占めています。
また、初めて内定を獲得した時期については、内定獲得が半数を超えたのが2018年4月であると言われており、6月時点から考えると、10カ月にわたる長期戦を就活生は強いられています。
早めの準備・対策をすると納得のいく結果につながりますので、Penmark Careerをぜひ活用してください。
内定者が思う年内での内定のメリット

- 早くに内定をもらえると精神的に楽になる
- 滑り止め企業の選考を受ける必要がなく、本当に行きたい企業の選考だけ応募し、本命に集中することが出来る
- 内定はあくまで通過点であり入社後を見据え早い段階から自己研鑽をすることが出来る
- 企業によっては内定者インターンが実施され、入社前から実際の働き方を知ることが出来る
このように、1つ内定を持つことで滑り止め受験が不要になり、より本質的な企業選びがしやすい環境を整えられます。
また、多くの日系大手企業は、外資内定者を優秀だとみなすため、選考にも良い影響が出ると考えられます。日系大手企業へ行きたい学生も、ベンチャー企業や外資を受けるメリットは大きいといえます。
そんな三年生のために開催する就活相談!
Penmark Careerでは、激変していく就職活動の中で不安を抱える学生の力になるために、6月30日(日)に某外資IT系企業の方との質問会、2020卒によるESの添削、ESの公開を中心とするイベントを開催します!
今回のイベントでは2020卒の内定者と某IT系企業との座談会を中心に就職活動をどのように進めるべきかを2021卒の学生とともに考えていくことを目的とします。
就職活動をはじめよう思い始めた慶應生、就職活動を始めたがサマーインターンが思う様にいかなった慶應生、サマーインターンは受かったがどのように内定に直結させるかを知りたい慶應生の方、会場でお待ちしております。
また、イベントでは2020卒の学生の試用していたマル秘GD対策プリントがみれることも!